« 次世代マウスに関する妄想 | メイン | April 1st, 2007 »

ちょっとした歴史に関するぼやき

最近、Life is beautifulが炎上気味である。

いったい何年たったら、従軍慰安婦問題や南京大虐殺などの過去の亡霊から日本は開放されるのだろう。
「人間の弱さ」と「先祖の名誉」と

前々から謎なのだが、何故こういった時だけ炎上気味に議論が白熱するのだろう。
そして思うのだが、こういったところに攻撃的なコメントを書く人に限って、論理が矛盾していたり、理解が不足していたりする。
大体言いたいことだけを言って聞く耳を持たない感じで、まともな攻撃的コメントを見たことがない。
もちろん、攻撃対象が明らかに間違っている場合は除くけれども。

ここでは僕は特に上記エントリに関しては意見を挟まないが、僕が思うことを二点。
一つ目。僕は「歴史修正主義」という言葉が好きである。
何故なら、この言葉には端的に「歴史とは恣意的に書かれるもので事実とは必ずしも関係がない」ことを示していると思うからである。
主流派の歴史。歴史修正主義派の歴史。
どちらにしたって恣意的に決定されるもので、歴史認識や事実認定の議論は、はっきり言って水掛け論。
ここに二点目がある。僕は「証拠や証言が真実とは無関係である」と考えている。
事実や真実とは、その時その場所にしか存在せず、証拠が存在したからといってそれが真実を示すとは限らない。
かの名探偵は言いました:「真実は、いつも一つ!」
確かにその通りだが、真実が消されたらどうしようもない。
証拠が隠滅されてしまった、恣意的に作られた証拠、証拠自体が事実を正確に示していない、そもそも証拠が存在しない、等々、可能性はいくらもある。
証拠の確かさとは、可能性の議論でしかない。
「よりこちらの証拠が確かだったらしい」の積み重ね。
その積み重ねも、比重は力関係によって簡単に変わってしまう。

政治が歴史の上にしか立脚できないと言ってしまえば、確かに歴史は一意に決定されていることが望ましい。
しかし個人的には、歴史と無関係であっても、政治に取るべき手段はあるのではないかと思う。

コメント

さわもちさんへ

歴史というものは色々な要素が複合的に絡み合って織り成されたものだと思っていますから歴史家の視点によって随分とその人の歴史解釈というものは変わってくるのだと思います。

ただし、従軍慰安婦とか南京大虐殺がなかった、というのは視点をいうより事実を見ていないだけだと思いますが。

僕たちが学校教育のような常識レベルで歴史を学ぶ時でさえ凝り固まった視野でしか歴史の出来事を見ていないと思います。ましてやナショナリズムを謳いあげる人たちの歴史観は話にならないでしょう。

一番問題なのは一つのfactに対して色々な視座を持つことがあまりにもできていないことだと思います。

どのようなものであれ心無い政治家たちが歴史を都合よく修正してもいずれ真実は明るみに出るとは思います。リンカーンの「大勢の人間を短い間だますことはできる。少数の人間を長い間だますこともできる。でも大勢の人間を長い間だますことはできない」という言葉があるように。

> スメルジャコフさん
リンカーンの言葉にはそんな言葉もあるんですね。
ここでちょっと気になったのですが、そこで騙すことを可能にする要素とは何なのでしょう。また騙す騙さないは別としても、一つの歴史観に固執する人が多いのは何故でしょう。
従軍慰安婦とか南京大虐殺がなかったとか、あったとしても組織性がなかったとか規模が小さかったと主張することに、何もメリットを感じないのですが…。先祖の尊厳を守るとか言ってしまえばそれまでですが、そうすると相手の尊厳に対する配慮が欠けている気がします。

結局、どちらの立場により感情移入できるかの差なのでしょうか。

さわもちさんへ

僕は基本的に一つのブログに一つのコメントというルールを立ててはいるのですが、今回は特別ということで。

僕は勝手に思うのですが、そういう歪んだ歴史観を持っている人は「ふっふっふ・・・愚民供を騙してやるぞ・・・」というより本人たちも気づかないうちに「嘘」に取り巻かれているのだと思います。真理と向き合う力がないと言えばいいのでしょうか。

大体彼らは自分たちが所属しているところ(ここでは日本)が過去も現在も基本的に栄光に満ちていて(その栄光も本質をついていないと思いますが)We are №1と思わないと気が済まない「一番病」にかかっているのかも知れません。

野心とか一番病とか大きな権力に取り入りたい衝動に負けてしまうと真実が見えなくなるということは良くあることですからね。

みちこさんの話ではさわもちさんは大変将来有望な方だそうですね。確かにすごくしっかりした文章をかかれますね。

> 基本的に一つのブログに一つのコメント
そうなんですか。確かに議論が長々と続くよりは良いのかもしれませんね。

> 本人たちも気づかないうちに「嘘」に取り巻かれているのだと思います
その通りかもしれませんね。これに関しては、僕は「まわりは嘘だらけ」という観念に取り付かれています。授業の話題で"Conspiracy Theory"という話をやってから、物事をちょっと懐疑的に見るだけで、何だか何もかもがいんちきに見えてきます。スメルジャコフさんの言葉を一部お借りすると、真理が幾重にも隠されて、決して見える気がしない、といったところかもしれません。

> みちこさんの話では
これはもしかしたらみちこさんがスメルジャコフさんを"騙そうと"しているかもしれませんよ、上記の問題と同じく(笑)

是非
「国家の罠」
佐藤優 著

を読んでみてください。

> uemuraさん
誰かと思いましたw
もう少しでスパムコメントと間違えて消すところでしたよ…。

帰国したら呼んでみることにします!

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