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円、対ユーロで最安値・一時160円台

ついに来ました、160円台
最近、為替相場の動きが僕なりに検討がつくようになってきた。こちらへ来た当初とは大分見方が違う。
対ユーロを見る指標ではあるが、どこを見ればいいかという僕なりの方法をメモしておこうと思う。
断っておくと、これは何を保障するものでもない。為替取引で損をしたと言われても僕は知らない。

まず、前提条件として現時点では米ドルよりユーロの方が理解しやすいと思う。
理由は、僕の主観によるが、
・ユーロが比較的歴史が浅い
まだ「ある値」を挟んで上下すると言う目安が存在しない。米ドルで言うなれば、明らかな水準として110円以下は円高だし、120円を越えると円安。
・EU圏の景気動向の分かりやすさ
いいとか悪いとかではなく、体質的な問題。ユーロの導入、東欧との関係に絡んで慢性的なインフレ体質で、また勝手な主観だが潜在成長率もEUの方が高いし (と言うより、成長の余地がある)、国のポートフォリオと言う面でも安定性が比較的高いと思う。簡単に言えば、安定した長期的ユーロ高圧力である。
・ECBの政策金利の高さ
などが主たる原因だと思われる。


さて。僕の考えるポイントは…

①過去のデータは参考にしてはいけない
②どちらかというと未来志向
③経済学の原理は大切に…。
④アナウンスメントは短期的な値動きに影響を与えるだけ
⑤「米ドル - ユーロ - 円」の三角関係に気を配る

以上の5点に注意すれば、大体の動きは理解できる。

①過去のデータは参考にしてはいけない
クオンツで数字が必要だとか、米ドルと円の関係のように明らかな円高・円安水準がある場合は別かもしれないが、過去のデータは未来を保障したりはしない。あくまでも過去の話である。例えば1ヶ月で円が半額になり明らかに異常だからと言って、将来円が買い戻されるとは限らない。

②どちらかというと未来志向
現在の景気指標より、どうやら未来の景気の目安 (例えば設備投資の増減) などが重視されるようである。これは多分、投機的な取引より為替リスク軽減のための取引の方が支配的だからではないかと思われる。もしくは、現在の景気指標は比較的出揃っていてすでに価格に反映されていたり、取引材料としては説得力に乏しいのかもしれない。

③経済学の原理は大切に…。
以前にも紹介したInterest Rate Parity
実際にこれが正確に働いているかどうかは別として、少なくとも市場関係者は気を配っているし、金利差を利用したキャリートレードも活発である。少なくとも基幹となる部分で理論が働いていることは間違いないので、現在のように明らかに円安圧力がある場合などはやはり理論に忠実であるべきだろう。

④アナウンスメントは短期的な値動きに影響を与えるだけ
集合的にはもちろん長期的に押し上げる効果を持つのだけれど、アナウンスメントの効果は非常に短期的である。そもそも、アナウンスメントが出たからと言って現状にはほとんど変化がない (為替取引自体による変動を除けば変化はほとんどゼロ) ので、目先の短期的な変動は気にしない方がよいと考えられる。これと同じ考え方で、短期的なショックも深刻なものでなければ長期的には影響が少ない。つい最近世界同時株安があったときも、円は対ユーロで151円台まで値上がりしたが、それはあくまでも一時的なショックであって、円安圧力の構図には何ら変化が見られなかったので、当然のごとく160円付近まで戻してきた。これは、wikiに載っているウォーレン・バフェット氏の判断を読んでから明確に意識した。株式と為替の違いはあるけれど、通じるものがあると思う。以下引用。
『1964年:アメリカン・エキスプレスの株価がスキャンダルで暴落。世界中が売っているときに、バフェットは猛然と買い始める。これについて「ブランドは傷ついたが、財務諸表に変化はなかったため」と答えている。』

⑤「米ドル - ユーロ - 円」の三角関係に気を配る
バカかと思われるかもしれないが、僕はこれまでに何度か、裁定取引が実際の相場でほぼ成立しないことを計算してみて感動した。つまり、米ドルと円の関係が変化すれば、当然ながらユーロも全く同様の影響を受けていることになる。気をつけてみてみると、アメリカの経済指標は毎日のようにニュースになっているので、材料には事欠かない。

僕の現状認識をまとめると、
・日銀の政策金利は当分上がらない (利上げに踏み切った背景に日銀の都合も見え隠れしています)
・ECBは近々再度の利上げを実施するとか
・日本の経済指標が弱ってきている (特に先行きの弱さが目立つ)
・アメリカの指標も芳しくない (米ドルと円が下げて、相対的にではなく絶対的にユーロが強くなる可能性)
と言うのが、最近のニュースで感じたところ。
どこが臨界点になって円が買い戻されるのか分からないが、下手したら1年以内に1ユーロ170円もありえるだろう。
最近一年間で15円ほど円は対ユーロで値下がりしているが、これと同等、日本の景気次第ではさらに円にとって悪い状況が続くのだから、ありえない話ではない。

と、最近、卒論はやはり金融政策がいいのではないかと思っている。
ファイナンスにも興味を持ち始めて理解が深まってきたことだし、上手い落としどころが見つかるといいのだが…。

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