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インサイダー取引の違法性に疑問が…。

前々からの疑問だったのだが、最近論点がはっきりしてきた。
インサイダー取引は何故刑事罰の対象なのか。僕にはよく分からない。
確かに道徳的にはよろしくない。過度の取引は規制されるべきだろうと思う。
例えば計画倒産を企画して同時に株を死ぬほど空売りし、紙切れを利用して儲ける…なんてのは刑事罰の対象としてしかるべきだが。
インサイダー取引を厳格に適用したら逮捕者は市場関係者と上場企業経営陣のほとんどだろうし、昨今の法の適用には見せしめの要素を強く感じてしまう。
誰かが得をして誰かが損をしたのなら、別に民事手続きを通じた利益の再分配でもよいではないかと思う。
コンプライアンスだとか道徳だとかでコントロールした気分になるのは、隣人愛を説いて戦争をなくしましょうというのと同じレベルの議論のような気がする。話としてはもっともだがシステムとしては疑問の余地がある。
僕はどちらかと言うとインサイダー取引によるシグナリング効果の方に仕組みとしての有効性を感じる。

まぁ一般によく議論されている内容はおいておくとして。
現状違法とされている内容に関しては、僕は司法の判断に任せます。
疑問だからと言って僕がインサイダー取引万歳!と言うわけではありません。あしからず。

僕が一番疑問なのは、「非公開の情報を元に取引を行い利益を得る」ことが違法なのに「公開された情報を元に取引を行い利益を得る」ことが違法とされないこと。
もちろん、定義が難しいのは承知している。しかし。
情報の真偽は別としても、情報の存在自体は事実であり、情報の非対称性が存在し、それを元に損をこうむる人がいるのである。

例えば、レックスホールディングスによるMBOの案件。2006年8月に業績の下方修正を発表。11月にMBO実施の発表。アナウンスメント効果によって下がった株価で安く買い叩く意図が丸見えではないか。

また、一般に経営陣のストックオプションにも同じことが言える。ストックオプションを行使する直前に株価を一時的に上昇させる発表を行う。株価が上昇したところでオプションを行使。

法律についてはよく存じ上げないが、wikiから違法性の根拠を引用すると
[quote]
情報の偏在を利用して取引相手を騙すことと同様であり、取引の相手に対して不公正である(信義則違反、権利濫用)。
会社の内部情報は会社の財産であり、これを内部者が自己の利益に利用することは、会社に対する忠実義務に違反する。
不完全情報を前提とした取引であり、新古典派経済学における完全競争の前提に反し、非効率的な財の配分をもたらす。

[/quote]
これらに全て該当するような気がするが、いかがだろうか。
いかに情報が事実とは無関係でかつ意図的に発表されたものであっても、情報が開示されているから違法性がないのだろうか。

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